⑤ジャイプル
ジャイプルはデリーの南西にあり、比較的近い。詳しい時間はもう殆ど覚えていないが、ニューデリーを昼過ぎに出発し、夕方頃に到着したように思う。
ラージャスターン州の州都で、砂漠に近い為、空気は乾燥しており埃っぽい。さらに、太陽が激しく照り付け、昼間の街歩きはかなり疲れる。
ジャイプルは、特に行きたいと思っていた街ではなく、元々行く予定だったコルカタの代わりに来た街だった。
インドの他の都市と比べると、幾分、静かそう&清潔そうという理由で選らんだ街だ。
ピンク色の建物が多く、「ピンクシティー」と言われてるらしい。
実際は、鮮やかなピンクというわけではなく、少しくすんだ茶色とピンクの間の色が多かった。
道は、デリーで見かけたオートリキシャーの喧しいクラクションや交通渋滞もなく、とても綺麗で整備されていた。徐々に悪化している体調にとって、暑さと直射日光以外は、ジャイプルに来て正解だったと思う。多分、コルカタはジャイプルの何倍も不衛生で騒がしいだろうと想像がつく。
「美味しくて有名」と紹介されていたラッシー屋があったので、早速、購入して飲み干した。
店員さんのやる気は全く無かったけど、確かに、ラッシーは濃厚でとても美味しかった。腸内に善玉菌を大量に摂取できた気がした。インドを旅している間はお腹に悪そうなものばかり食べており、事実、お腹を壊したから、気休めかもしれないが、ラッシーに含まれるビフィズス菌が腸内の悪玉菌を退治してくれそうな気がした。
まあ、気休めだけど。
この陶器のカップは使い捨てで、飲み干したら地面に落として割るらしい。
ヴァラナシでは、特に場所も時間も決めず、自分のペースで街をほっつき歩くというスタンスだったが、ジャイプルは「地球の歩き方」に載っている定番コースを忠実に再現する方法をとった。
行った場所は「シティ・パレス」「風の宮殿」「ジャンタル・マンタル」
どのような順番で回ったか、もう全く覚えていない。とにかく、猛暑の中を歩き回った記憶だけ残っている。
写真も、どの写真がどこなのか、今見直しても分からない。取りあえず、データに残っていた順番通りに載せる。
最期の写真だけ、少し覚えている。天文学の何かを測る装置らしい。急に話しかけてきたインド人の青年に、色々教えてもらった。色々、話が発展してインド人が数学に強い理由についても持論を展開された。
一日中、歩き回ったので、さすがに疲れた。ジャイプルで一番印象に残っているのは「疲れた」ということだった。
そうそう。
ジャイプルは、ウォークインで泊まったゲストハウスが、とても良かった。
部屋もドミトリーだが綺麗だし、屋上のレストランもリーズナブル且つ豪華で、素晴らしかった。
このゲストハウスに2泊した後、次は隣の街、ジョードプルに行くのだが、ここから先は、体調不良が益々悪化して、まさに苦行の旅だった。。