日々の読書日記

読書の忘備録です

2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧

124回目「憐れみの3章」(ヨルゴス・ランティモス監督)

絶賛上映中のヨルゴス・ランティモスの新作。新作が公開される度に毎回映画館で観るのは、ランティモスとアルモドバルです。なんとなく、好きなんです。 それぞれ独立した3つの物語。 はっきり言うと、3つの物語ともストーリーを思いつくままに書いたような…

123回目「闘争領域の拡大」(ミシェル・ウェルベック:河出文庫)

真偽のほどは定かではないが、宮沢賢治は生涯童貞だったらしい。この話を知った当時の自分は、何故か心の底から安堵した。恐らく、高校生だった。当時の自分は、勉強もスポーツもできない、陰気な学生だった。異性からモテる要素が皆無であった。性欲は人並…